2007年12月22日
お値段なお話。
作る側の人間にとって、SLでの値段設定というのは正解のない難問だと思います。
ほとんどが持ち出しだけで成立(金銭的な面だけで言えばね)しているであろう無料のカフェやバーなどの話もありますが、ひとまず物作りと販売という点で話を書き散らかしてみます。
『いいお店といいクリエーターさん』(SECOND LIFEてき日常 -Mayuki's Room-)
http://mayuki.slmame.com/e88106.html
自分も所属し大変お世話にもなっている黒猫ジャパン(Black Cats Japan)の団長さんが書かれた少し前の内容ですが、こうした「値段に対する意識のあり方」をよく考えてみることは大切だと思います。
スキンやシェイプ・服などの人気のある商品はおおよその有名店があると思うので、それを参考に価格帯を考えてみるのもいいでしょう。
私のような食べ物系も徐々に他で見かけるようになってきた感じですが、SLでの飲食は基本的に無料でサービスされるものであるという感覚があるために、値段設定ではいつも難しさを思わずにはいられませんでした。
今も新商品のたびに値段設定で悩みますが、少しは自分の過去の商品を参考基準に価格を決めるようになってきたので、まったく手がかりもないような悩み方からは変化がありますね。
それでも実際のところ、海外での飲食物の値段からは半額、いっても7割程度の値段設定だろうという思いはあります。
おそらく海外でアイテムを探した経験があるからなのか、サービスを提供する側の店舗オーナーやSIMオーナーなどの立場からは、私の商品が安いという意見もよく聞きますしね
全般的に日本の価格は安めである~ということは聞き飽きるぐらいの常識に近いと思いますが、背景にはクレジットカードの使用感覚の違いやオンラインゲームに対する考え、あるいは目に見えないソフトコンテンツや権利の対価をあまり評価しにくい社会的な意識なども考えられるのでしょうか。
アイテムに対する値段設定というのも理由は様々で、企業系の配布物で「広告効果を考えた無料」という扱いから、個人でもゲームの遊びであると捉えた時の「楽しむための善意の供給」というスタンスまであるはず。
RLでの制作や販売と違って基本的には原価というか材料費などが無く、ほとんどすべてが技術や製作時間の対価で値段が考えられる以上、アイテムを供給する側の考え方の違いがそのまま値段に反映されやすいわけです。
現実的には、RMTがあるとは言ってもアイテムの製作と販売だけでビジネスとして成功することはかなりの困難さが伴うわけですが、だからと「タダで作ってタダで利用するような仕組み」の中では物を作る側のやる気やモラルが維持されるのか疑問があります。
良いものを作れば評価が得られる。
そうであればこそ、より良く作ろうと思い、作り始めようとも思うのではないか??
どんなにやっても低い評価のままであると見えた時、良いものを作るよりは効率的に儲けようとする安易な流れに気持ちが動いてしまうことは、否定できないような気もするのですよね。
たとえ良いものを作ろうという人が増える中でも、安易な儲け方を考えて作り・販売する人たちは必ず存在するでしょう。
しかし、良いものを評価する適切な基準が存在すれば、その基準に照らして中身が伴わないものはある意味市場原理によって批判され淘汰されてゆかざるを得なくなる・・・かもしれない。(苦笑)
タダで楽しめることが面白さであるという考え方もある、とは思います。
ですが、タダで楽しむだけで得られる楽しさは結局「その範囲のもの」でしかない、という循環に陥る可能性があるとも言えるはず。
そこをSLだから・無料だからと考えて納得するのも一つの選択肢であることを全否定するのは難しいですが、おそらくこんな文章をここまで読んでいるような人は”いや違う”と思う人ではないかと思います。あるいは、こうした問題に迷うか悩むか・・・。
過剰な暴利をむさぼる値段設定は問題ですが、それなりの楽しみや満足に対価を支払う感覚を持つ人たちが増えてゆくこと。
そうした意識の底上げのようなものが、物を作る側への意欲へも通じるはずだと私は思っています。
しかし、そうは言いつつも自分自身の価格設定では、どうしても安めの日本価格を『壁』として感じる妥協をしてしまっているわけですけどね。(同時に、自分が作る物への自信の無さか/汗)
まあ、まだ諦めきったり悟りきっている私ではないので、こうした値段についての悩みや考えはまた書く機会があるかもです。
ここで強調したいと思う部分は、使ってくれて買ってくれる人たちの行動も物作りする立場へ大きな影響を与えているのだという、そこの部分を少しでも意識してもらえれば嬉しいという点です。
自分は物を作らないから無関係だ~ということはないんだと、私は考えていますよ。

(安くても、いまだにコレがたまに売れてくれるので嬉しい・・・のも本音/笑)
☆参考
『たまにはこんなの。』(Zusiのぶろぐ。)
http://zusi.slmame.com/e72659.html
ほとんどが持ち出しだけで成立(金銭的な面だけで言えばね)しているであろう無料のカフェやバーなどの話もありますが、ひとまず物作りと販売という点で話を書き散らかしてみます。
『いいお店といいクリエーターさん』(SECOND LIFEてき日常 -Mayuki's Room-)
http://mayuki.slmame.com/e88106.html
自分も所属し大変お世話にもなっている黒猫ジャパン(Black Cats Japan)の団長さんが書かれた少し前の内容ですが、こうした「値段に対する意識のあり方」をよく考えてみることは大切だと思います。
スキンやシェイプ・服などの人気のある商品はおおよその有名店があると思うので、それを参考に価格帯を考えてみるのもいいでしょう。
私のような食べ物系も徐々に他で見かけるようになってきた感じですが、SLでの飲食は基本的に無料でサービスされるものであるという感覚があるために、値段設定ではいつも難しさを思わずにはいられませんでした。
今も新商品のたびに値段設定で悩みますが、少しは自分の過去の商品を参考基準に価格を決めるようになってきたので、まったく手がかりもないような悩み方からは変化がありますね。
それでも実際のところ、海外での飲食物の値段からは半額、いっても7割程度の値段設定だろうという思いはあります。
おそらく海外でアイテムを探した経験があるからなのか、サービスを提供する側の店舗オーナーやSIMオーナーなどの立場からは、私の商品が安いという意見もよく聞きますしね
全般的に日本の価格は安めである~ということは聞き飽きるぐらいの常識に近いと思いますが、背景にはクレジットカードの使用感覚の違いやオンラインゲームに対する考え、あるいは目に見えないソフトコンテンツや権利の対価をあまり評価しにくい社会的な意識なども考えられるのでしょうか。
アイテムに対する値段設定というのも理由は様々で、企業系の配布物で「広告効果を考えた無料」という扱いから、個人でもゲームの遊びであると捉えた時の「楽しむための善意の供給」というスタンスまであるはず。
RLでの制作や販売と違って基本的には原価というか材料費などが無く、ほとんどすべてが技術や製作時間の対価で値段が考えられる以上、アイテムを供給する側の考え方の違いがそのまま値段に反映されやすいわけです。
現実的には、RMTがあるとは言ってもアイテムの製作と販売だけでビジネスとして成功することはかなりの困難さが伴うわけですが、だからと「タダで作ってタダで利用するような仕組み」の中では物を作る側のやる気やモラルが維持されるのか疑問があります。
良いものを作れば評価が得られる。
そうであればこそ、より良く作ろうと思い、作り始めようとも思うのではないか??
どんなにやっても低い評価のままであると見えた時、良いものを作るよりは効率的に儲けようとする安易な流れに気持ちが動いてしまうことは、否定できないような気もするのですよね。
たとえ良いものを作ろうという人が増える中でも、安易な儲け方を考えて作り・販売する人たちは必ず存在するでしょう。
しかし、良いものを評価する適切な基準が存在すれば、その基準に照らして中身が伴わないものはある意味市場原理によって批判され淘汰されてゆかざるを得なくなる・・・かもしれない。(苦笑)
タダで楽しめることが面白さであるという考え方もある、とは思います。
ですが、タダで楽しむだけで得られる楽しさは結局「その範囲のもの」でしかない、という循環に陥る可能性があるとも言えるはず。
そこをSLだから・無料だからと考えて納得するのも一つの選択肢であることを全否定するのは難しいですが、おそらくこんな文章をここまで読んでいるような人は”いや違う”と思う人ではないかと思います。あるいは、こうした問題に迷うか悩むか・・・。
過剰な暴利をむさぼる値段設定は問題ですが、それなりの楽しみや満足に対価を支払う感覚を持つ人たちが増えてゆくこと。
そうした意識の底上げのようなものが、物を作る側への意欲へも通じるはずだと私は思っています。
しかし、そうは言いつつも自分自身の価格設定では、どうしても安めの日本価格を『壁』として感じる妥協をしてしまっているわけですけどね。(同時に、自分が作る物への自信の無さか/汗)
まあ、まだ諦めきったり悟りきっている私ではないので、こうした値段についての悩みや考えはまた書く機会があるかもです。
ここで強調したいと思う部分は、使ってくれて買ってくれる人たちの行動も物作りする立場へ大きな影響を与えているのだという、そこの部分を少しでも意識してもらえれば嬉しいという点です。
自分は物を作らないから無関係だ~ということはないんだと、私は考えていますよ。

(安くても、いまだにコレがたまに売れてくれるので嬉しい・・・のも本音/笑)
☆参考
『たまにはこんなの。』(Zusiのぶろぐ。)
http://zusi.slmame.com/e72659.html