ソラマメブログ

2007年11月02日

たい焼きの鱗。

まぁ開発秘話というと大げさですけど、ちょっと裏話を。

たい焼きや今川焼きは、たこ焼きなどとは違って中身を見せなければ面白くないなぁと考えていました。
そこで、まず外形の作りやすい今川焼きを作って、見せ方の実験をしてみたわけです。
思った以上にすんなりとうまくいった感じだったので、じゃあたい焼きも・・・と作りかけたのですが、これがすんなりとたい焼きには見えなかった。(苦笑)

 たい焼きの鱗。 たい焼きの鱗。

いわゆる食べ物系で、写真を取り込んでそのままテクスチャーに使う方法には、どこか納得しきれない私です。
写真を撮る手間や技術も物作りの一つではありますが、SLの中で本物を食べるわけでもないのに、「本物の写真」を使うことの意味がどれほどあるのだろうか?という疑問があるんですね。
極端な話、建物を建てる替わりに四角の壁に建物の写真を張り付けたものがあれば、やはり違和感を覚える人は多いと思います。
ところが食べ物では、比較的安易な写真の使われ方で高額(主に海外のお店で見かけますが)な物も多い気がして、どこか引っかかっています。

というわけで、たい焼き”らしく”見せる方法としては「テクスチャーを使う」か「プリムで地味に作り込む」か、その両方を組み合わせるか、まあ方法は限られてきます。
基本となる魚の形を作ったまま、さてどうしたものかと考えつつ今川焼きを先に商品化。
"たい焼きに見えないたい焼き"を知り合いに見てもらいながら話していると、やはり「ウロコ」は必要だろうということになりました。
焼き目の筋を入れるかウロコにするかも迷いましたが、どちらにせよ私のテクスチャー作成の技術では、ゼロから作り上げること(特に魚の曲面部分がある今回は)には限界が見えています。
そこでプリムによって「たい焼きらしく見せる」ことにしました。
焼き目タイプも作りかけたのですが、早々にたい焼きからもっと離れた外見になっていく様子(笑)を見て方針転換。
ベースとする魚の形に一つずつウロコを張り付けて調整するという作業になりました。

また、片面を終えて反対側を作ろうとした時、いわゆる鏡面反転の方法には少し手間を取られました。これまた一つずつ角度を計算して反転させるという方法で対処しましたが、こんなテクニック他に応用する機会があるのやらないのやら。(苦笑)
装着するタイプのアイテムだという点で贅沢なプリムの使い方をすることができましたが、こうしたことの度に、ますますテクスチャーの技術に尊敬と憧れをもってしまいますね。
小豆あんの小豆を含めて、たい焼き一つに60プリム近いという。(爆笑)

今川焼きでも同じようなものと言えばそうですが、たい焼きはやっぱりたい焼きですしね。
まっ、興味のある人は現物にて確認してくださいませ。
(この話は前振りで、少し続けるつもりですが・・・さてさて)


☆参考

『たい焼きを販売。』
http://zusi.slmame.com/e60482.html

『今川焼きを販売。』
http://zusi.slmame.com/e58895.html


☆店舗案内(予告なしに変更する場合があります)

Z's CA (nanba shop) <自分のお店です/二階には椅子があります>
http://slurl.com/secondlife/Nanba/137/58/39/


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