ソラマメブログ

2009年04月08日

「天国への階段」的なモノ。

せっかくのSLでのモノ作りです。
RLにある物や使い方の決まった物、あるいは既に人気がある物などではない、「アイデアや考えを(シンプルなまま)形にする作り方」はあってもいいと思います。

 「天国への階段」的なモノ。

この階段はテクスチャーもシンプルですし、仕組みもそれほど複雑ではありません。
スクリプト的には少し工夫してあるつもりですが、有名な解説サイトなどを見ながら十分に作れる範囲です。
しかし、シンプルだから面白くない・・・とも言いきれないはずで、むしろこの階段をどうやって使うのか・どうやって楽しむかを考えてみてほしいと、私は思っています。

自分一人で完成させて、自分一人で使い方を決める。
そういう作り方で、自分が納得いく品質や楽しさのモノを作り上げるのも一つのやり方でしょう。
ですが、良いモノは売れるという言葉の裏側に、良いモノでなければ売れないし評価もされない、だから良いモノを完成させることができなければ何も意味がない・・・という後ろ向きの思考がセットになってはいないでしょうか?
得意分野を分担する分業制で物を作る人たちもいますし、必ずしも一人だけで全てを背負い込んでモノを作ったりする必要はありませんが、もう少しゆるやかな考え方もあっていい気がします。
一つのモノが100%で完成するとするならば、50%の部分を形にして提案することで、残りの部分をどうぞ楽しんでみてくださいという作り方。

これには、じゃあ未完成のモノを商品として有料で売りつけるのか?という捉え方もあるでしょう。
この階段を知り合いの何人かに見てもらった時、これをどこまでのぼれるかを挑戦するゲームとしてとらえる人もいれば、実用的な省プリムの階段として使えるといった人もいました。
よりゲーム性を高めるためには、例えば上位者の記録が表示されるボードや所要時間の表示などがあると面白いでしょう。
実用性を高めるには、どの高さで止まるのかを選択できる機能があれば使いやすいはずです。
そうした性能を付けた上位品を用意して「階段シリーズ」として販売するような方法も、なくはない選択です。
とはいえ、では、今の機能のまま他のプリムやスクリプトを別に用意して組み合わせることでゲームや実用的な使い方に変えることは、本当に不可能なのでしょうか。
私としては、”その方法はある”と思っています。
こういうのはコロンブスの卵で、たいしたことのない仕掛け一つでもかなり意味合いを変えた使い方ができるはず。
どうしても仕様変更が必要な場合は、私の方へ相談してもらっても構いませんが・・・。
これは「階段の基本部分」を販売していることになるわけで、それをゲームとして使えるようにするか実用的な階段として使えるようにするかをお任せします、ということになるわけです。
つまりは、50%の基礎部分においては完成させてある商品、のつもりなんですね。

 「天国への階段」的なモノ。 「天国への階段」的なモノ。

SLで何かを楽しもうと思えば、与えられる楽しみ方を待ち続けるだけでは飽きてくるような気がします。
かといってクオリティの高い物を作らなければ何も楽しめないかというと、そこまでハードルを上げてしまわなくてもいいはず。
私たちは、RLでも、日常の中でちょっとした思い付きや工夫を身の回りでやっていることが多いです。
机の引き出しの中に小物を入れる時、引き出しの中に小物用の間仕切りのついた机を探し回るでしょうか?
たぶん、引き出しの中に手頃な箱を入れたり板でも置いたりして使うはずですよね。
SLの場合は”権限”という技術的な問題もあるため、自分の工夫が及ばない部分はでてきます。
帯にたすきに・・・というやつで、探したい使い方にピッタリと合う物が見つかることは少ないのが、一見は物がなんでもありそうなSLの実情でもあります。
だからこそ、自分が望む完成品を探す、あるいは望み通りに完成された機能を待ち続けるよりは、手に入る物で使いたい使い方を実現させることのできる方法を探してみるような姿勢が大切ではないかと考えます。
楽しむことも実用的な意味でも同じ。

それほど複雑ではないスクリプトと簡単なテクス、それほど多くないプリム。
そんな組み合わせでは出来ることが限られてしまうのも事実ですが、SLにおける最大のコンテンツとは人間が持つ発想力やアイデアではないか、と私は思います。
探しているものが無いから諦める・・・という待ちの姿勢で終わってしまわないことが、SLを楽しむコツではないでしょうか。
50%のモノを100%でも120%でも楽しめるとすれば、ましてや100%の機能を200%に楽しむことのできる方法を考えることだって出来るかもしれません。
一人で考えることが無理ならば、カフェやバーでみんなの意見を求めることだって可能です。
ソラマメなどのブログに書いて意見を募集するようなことだってできます。
物凄く高度なスクリプトにハイクオリティなテクスチャー、計算され尽くされた組み合わせとSIM規模の制約のないプリム数。
そうでなければ何も楽しめない~というわけではないはずで、そのために一番大切なことは考える力、ひいては人間の力そのものではないでしょうか。
SLでの物作りとは、ある物をどう使って楽しむのかという意味においても十分立派な創作活動になり得る、というのが私の考えです。

 「天国への階段」的なモノ。

まあ、売れるかどうかよりも、こういう考え方を書くための”形”として「天国への階段」を作ったというのも、ある意味では正しいんですけどね。
以前に比べると、インワールドでのアイテムは定番のモノが増えてきている気がしてなりません。
SLの中で需要のあるモノがよく目につくという当たり前の話を割り引いたとしても、簡単なことだけど楽しいような、発想力で魅せてくれるようなモノがもう少しは出てきてもいい。
RLのお笑いネタを持ち込んだりコピーしたりするのも技術的なテストにはいいと思いますが、それだけで終わってしまうと途端にネタ自体も色褪せてきかねないです。(Rlの流行にも脆弱に影響されますし)
100個アイデアがあって100個とも成功するということはないのですから、もっともっと失敗含めて物作りに挑戦するような姿勢を大切にしてみたいものです。
そのきっかけとしての、「天国への階段」でした。

こんな面倒な文章はどうでもいいという人も、お時間があれば一度実物をお試しください。(笑)


☆店舗案内(予告なしに変更する場合があります)

Z's CA (Shinsaibashi shop)
http://slurl.com/secondlife/Shinsaibashi/220/83/27

Z's CA (Shinsaibashi shop2) ←こちらは屋外展示場
http://slurl.com/secondlife/Shinsaibashi/237/40/27



※おまけ※
今準備中のスカイボックスです。
  「天国への階段」的なモノ。 「天国への階段」的なモノ。


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この記事へのコメント
そうでなければ何も楽しめない~というわけではないはずで、そのために一番大切なことは考える力、ひいては人間の力そのものではないでしょうか。
SLでの物作りとは、ある物をどう使って楽しむのかという意味においても十分立派な創作活動になり得る、というのが私の考えです。
Posted by www.good-keyboard at 2012年08月23日 09:41
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