ソラマメブログ

2008年06月27日

麦が茶になる話。

というわけで、麦茶制作の裏話なんぞを。
商品の裏話的な話を書くのも久しぶりですが、それだけ一つ一つを作ることに手間暇がかかり出している昨今。
良いのか悪いのか・・・。(苦笑)

 麦が茶になる話。 麦が茶になる話。

「接客仕様の麦茶」と「ポットタイプの麦茶」、二つに分かれている意味はRLとSLの違いになると思います。

 麦が茶になる話。

接客仕様は、お客さんに一杯の麦茶をお出ししてもてなすという、RLでは当たり前のことをSLの中で再現しようとしたものです。
出されたお客さんは自ら麦茶を手にとって飲む、飲み終えると空のグラスが置かれる。
しかし、その分だけ、インワールドでの操作がその都度必要になってきてしまうわけです。
具体的には、装着するために受取るためのタッチ、受け取った麦茶を飲むためのタッチ(これは飲んだ後の空グラスを処理するため)という二回のタッチが重要になります。
その間に受け取った麦茶を装着するという操作も必要で、ただ装着しただけでは飲めないという点が「SLらしくない」と言えるでしょう。

これを作るアイデアの原型は、何度かブログでも触れていた「ケーキを食べる」という仕組みです。
わけあってケーキの紹介はできないままになっている(ケーキ屋さんのSIMの事情)のですが、目の前のケーキをフォークやスプーンを受取ってから食べる、という仕組みを麦茶でおこなうようにしたのです。
人が常にいるカフェでの使用を想定した仕組みでしたので、接客仕様の麦茶もそれに倣っています。
無人で使えることは想定せずに、『人が人に麦茶を出す』ことをRLらしく再現するために作ったのが「接客仕様の麦茶」になるわけです。

 麦が茶になる話。

ポットタイプの麦茶は無人でも使えます。
イメージとしては、家に帰ってきた時誰もいないテーブルの上に置かれた麦茶、という子供のころ見たような風景。
タッチして受け取り、装着すれば飲みだす。
SLではお馴染みの、飲食系では当然の操作になりますね。
もちろん、うちの商品の特徴として、飲むと減っていき最後は自動で装着が解除されるという部分は入れてあります。
タッチで麦茶を受取るたびに、ポットの麦茶も減っていきますよ。
こうした「減る」という仕組みもRLでは当たり前ですが、SLでは意外とひと手間もふた手間もかかる部分なんですね。
海外に比べると安いとはいえ、他で見かけるであろう飲食系よりもお値段が高めになっている点はご理解いただければ幸いです。


まあ、四の五のウダウダなんのかんのと書くよりも、見た目の説得力として麦茶らしく、ガラスらしく、また氷らしいテクスチャーを作ってくださったグラスさんには助けられました。
どんな機能を仕組んでも、見た目によくなければ機能を楽しんでもらうことにまでは至らないわけで。
全てを一人で作ることの限界を感じるとともに、虹野さん他、テストなども含めていつも助けて下さる皆さんには感謝です。
一つのモノが生まれる過程で様々な人たちが協力しているという、それはRLでもSLでも一緒なのでしょう。
そして、使ってくれる人がいるから、また次も作ろうと思える。
とても単純だけど「根本的な社会の仕組み」なのかもしれませんね。


以上、こんな麦茶です。
この夏にどうぞよろしく。(笑)


☆店舗案内(予告なしに変更する場合があります)

Z's CA (Shinsaibashi shop)
http://slurl.com/secondlife/Shinsaibashi/220/83/27


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