実は私、いわゆるマニュアル本はまだ一冊も買っていません。
セカンドライフ(SL)の解説などで出版されている本も増えつつあるようですが、インワールド(SLの中)で人に聞いたり、ネットで検索したりする方法で私は情報収集しています。
『セカンドライフ(日本語版)の歩き方』
http://www.sec-life.com/
『Makapu』
http://miz.slmame.com/
私が一番使わせてもらっているのはこの二つで、『歩き方』のほうは見落としていた基本的な情報の確認、『Makapu』は言うまでもなくスプリクト(LSL)の勉強に。
この二つは、わざわざ私が紹介せずとも、SLをやっている人で知らない人はほとんどいないサイトなのかも知れません。
ですが、情報を集める側にとって、また情報を発信する側にとってもこの二つから学ぶところは多いと思います。
ソラマメの中にも、操作や製作、あるいはSIMやアイテムなどの紹介をしている内容は多いです。
一番シンプルなのはスナップショット(SS)を載せて体験を書きながら、最後にソラマメの地図機能でSLの場所を紹介するタイプがあるでしょうか。
絵日記という感じで、あるいは最もソラマメらしい内容だと言っていい気がします。
ですが、私がちょっと首をひねってしまうタイプの内容もあって、読む人に技術や知識を正しく紹介しようとする「説明に軸足がある」のか、読んだ人に自分の体験を伝える「感想に軸足がある」のか不明な場合です。
上に紹介した二つは、「説明に軸足」を置きつつ感想を交えながら上手く情報発信をしているという、レベルの高いものです。
自分が情報を伝えたい相手を具体的に想定しつつ、その相手に伝わるような表記・表現に留意しながら、自分がどこまで伝えたい内容に対して責任を持てるのか自覚もされている様子があります。
要するに、情報発信するという自分のスタンスが明確にあって、それが情報収集する人にもよく分る。
だから”使える”わけです。
そして、こうして使える状態で情報を発信しようと思えば、ちょっとした確認(操作の手順・スプリクトの書き方など)に意外と手間がかかりますし、説明の仕方にも推敲が欠かせません。
情報紹介の風体でエントリー記事は書かれているのに、内容をよく読んでいけば肝心の操作に説明の省略があったり一番知りたいような部分に欠落があったり。
そうした失敗は「感想に軸足」がありつつ説明しようとするような書き方に多い傾向だと思いますが、書きたい側の気持ちや親切心?はよく分るものの、結果的には情報収集には使えない・・・となる。
人に何かを説明し、意味のある情報発信として役に立つものにしようと思えば、情報を知りたい側の具体像をある程度絞り込んで思い浮かべる必要があるのだろうと思います。
基礎的な情報に正確でありつつ、それが相手に伝わるように書かなければならない。
と、それを抽象的に言ってみせるのは簡単でも、実際に書くとなれば結構大変なのです。
その点で、上に紹介させてもらった二つは優れたものだと思います。
間違いの訂正にフットワークが軽いようで、SLの仕様変更などにも目配りしつつ、それでいて付属する情報や書き方になるほどと思える面白さがある。
この二つと、ちゃんとした情報の紹介なのか曖昧な噂話か不明なものとは、雲泥の差なわけです。
んで、こうしたことをダラダラと考えていると、うん自分に情報系の内容は無理だな・・・って思うんですね。
自分が情報収集に使いたいと思う内容で発信できる内容を目指せば、片手間では書けなさそう。
質問されて答えられない理解で人様に紹介する気にもなれない。
試行錯誤の中で書きながら・失敗しながら勉強してゆくやり方もあるので、この考えが必ずしも正解だと言いたいわけではありませんが、今のところ私はこのように考えています。
キーワードで検索した結果、ただ他の記事を紹介しただけのリンク記事に振り回されたり、中途半端な体験談を読まされてうんざりした経験からも、書くなら一定のレベル以上でと。
それが無理なら最初から書こうとしない、というスタンスを私はとりたいです。
あえて書かないことで「情報収集と情報発信の関係」をより良いものにする協力を、とまでは言いすぎですね。(笑)
自分の分かっている範囲で・・・と、注釈付きで書く機会はあるかも知れませんが、それはまたその時に。
知ったことや出来るようになったことを書きたくなるのも心情で、「だからこそのソラマメ」なんでしょうけどねぇ~。
書かないこともまた、一つの情報発信ではないか?と思います。
(これも、一応は情報発信/笑)